上映日程などの映画概要|北欧発・ゴシックボディホラーが日本上陸
『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』は、誰もが知る童話「シンデレラ」をモチーフに、“醜い義姉”と呼ばれる側から描き直した北欧ノルウェー発のゴシック・ボディホラー。
第41回サンダンス映画祭でプレミア上映され、「退出者続出」と話題になり、その後もベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品をはじめ、世界20以上の映画祭で上映・受賞を重ねた。本国ノルウェーでは公開時にヒットを記録している。
監督・脚本はノルウェー出身のエミリア・ブリックフェルトで、本作が長編デビュー作。日本では2026年1月16日から公開予定となっている。
ネタバレなしのあらすじ|「選ばれる条件」は、残酷すぎる
舞台はどこか曖昧な「昔」の王国。すべての淑女が憧れるユリアン王子の花嫁の座をめぐり、女性たちは美しさを競い合っている。
主人公エルヴィラは、母と妹とともに再婚を機に王国へやってきた少女で、新しい義姉アグネスは家柄も容姿も申し分ない“美しい存在”だった。
一方でエルヴィラは「選ばれない側」としての自分を次第に強く意識していく。王子に選ばれる条件は才能でも心でもなく、ただその身体が基準に合っているかどうか。
やがて開かれる舞踏会に向け、彼女は美のルールに近づこうとしはじめるが、その選択は取り返しのつかない方向へ進んでいく。





身体改造・グロありホラーです|美のためなら、どこまで壊せるか
本作は身体改造や流血表現を含むホラー映画で、ロマンチックなおとぎ話を期待すると確実に裏切られる。
描かれるのは「美しくなるためなら、痛みも破壊も受け入れる」という極端でありながら現代にも通じる価値観だ。
骨格や肉体、感覚までもが加工対象として扱われ、身体を美の基準に合わせる行為が容赦ないボディホラーとして立ち上がる。ただしこれはショック描写だけを消費する作品ではなく、グロテスクな表現の奥にはルッキズムや女性性、選ばれる/選ばれないという構造への鋭い皮肉が通っている。
美に縛られた世界の残酷さを、身体感覚ごと突きつけてくる一本だ。















