いま着るコルセットは「下着」じゃない——ファッションとしての系譜をたどろう
最近また、コルセット(やコルセット風トップス)が“見せる服”として戻ってきています。そこで今回は、「もともと何だったのか」→「どう変わってきたのか」→「いま何として着られているのか」をまとめます。

もともとは「服の骨格」:staysからヴィクトリア、そして分解へ
コルセットの原型は16世紀ごろの stays(ステイズ)/ bodies と呼ばれる支えで、当時の理想シルエット(上半身の形)を作るための“構造”でした。つまり、外から見えるドレスを成立させるための内側の建築だった、という位置づけです。
19世紀になると、編み上げ穴に金属アイレット(ハトメ)が普及して、丈夫に・強く締めやすくなるなど、つくりも変化します。こうした技術面の更新が、時代のシルエット要求と噛み合って「コルセットで形を作る」文化を後押ししました。
一方で20世紀に入ると、服のシルエットが変わり、バストはブラ、胴はガードルなどへと役割が分解・再編されていきます。1920年代の下着とシルエットの関係(“抑える”バンドゥ型ブラや、体の線をならす補整)を美術館の解説はこう整理しています。

いまは「見せる主役」:現代コルセットが歴史と違うところ
現代の“ファッションとしてのコルセット”は、歴史上の「下に仕込む骨格」から、かなり役割が変わっています。
いちばん大きい違いは、インナー前提ではなく、スタイリングの主役として表に出ること。NYFWなどでもバスティエ/コルセット系トップスが、単なるレトロ再現ではなく、素材や形を更新して出てきています。
次に、意味の置き方。近年よく言われる「ウエストの復権(return of the waist)」は、過去の抑圧イメージをそのままなぞるというより、シルエットのドラマ性や“構造のある服”への欲求として語られがちです。
そして着方。現代は、シャツやカットソーの上に重ねたり、ベルトの延長のように使ったり、締め上げる装置というより“輪郭をデザインするパーツ”として着る人が多いです。

コルセット/バスクのあるブランド
コルセットを「ファッションとして」取り入れてみたいなら、まずはコルセットをちゃんと“コルセット”として作っているところや、公式でコルセット商品を扱っているブランドから探すのが安心です。シルエットの出方や着心地はメーカーごとに個性があるので、好みのテイスト(モード/ランジェリー/ゴシック/クラシック)に合わせて選んでみてください。では、コルセットが買えるところをまとめます。
コルセット専門・コルセトリー
- Dark Garden Dark Garden Unique Corsetry, Inc.
- What Katie Did What Katie Did
- Orchard Corset Orchard Corset
ランジェリー系
- Agent Provocateur agentprovocateur.com
- Honey Birdette Honey Birdette
ファッションブランド(“見せるコルセット”として商品展開あり)
- Vivienne Westwood viviennewestwood.com+1
- Jean Paul Gaultier ジャン=ポール・ゴルチエ公式サイト
- Mugler Mugler
- WEINSANTO WEINSANTO
- Fancì Club Fancì Club+1
日本のブランド
- abilletage(アビエタージュ) アビレタージュショップ+1
- Baby Doll Tokyo Baby Doll Tokyo+1
- ATELIER PIERROT(アトリエピエロ) ATELIER-PIERROT アトリエピエロ+1
- Metamorphose temps de fille(メタモルフォーゼ) メタモルフォーゼ+1
- Sheglit(シェグリット) WunderWelt+1














